AXIORYでは、豊富な通貨やプラットフォームから幅広い取引に対応している人気の取引所です。
両建て手法についても比較的制限が緩いですが、AXIORYで普通に両建てをしても利益は出しにくいので注意しましょう。
本記事では、AXIORYの両建てについてルールや注意点について詳しく解説していきます。
AXIORYは両建てが禁止されていない
AXIORYでは、買いと売り両方のポジションを取る両建て手法が公認されています。
両建てでは同じタイミングで同じ銘柄の買い・売りの両方を保有するので、大きな利益が見込める手法ではありません。
しかし、決済のタイミングにおいては低リスクで利益が見込めるので、含み損や含み益を抱えない状態で長期の保有をするのは最適と言えるでしょう。
また、AXIORYでは両建てに関する制限が緩いので、幅広い方法で両建ての取引をすることができます。
両建ての制限
AXIORYでは、以下の両建てが禁止されていません。
- 同一口座内
- 複数口座間
- 他社を介した両建て
- 自動売買(EA)を利用した両建て
海外FXの多くでは、同一口座内の両建てのみ認められているケースが多いです。
しかし、AXIORYでは複数口座間や他社を介した両建てが認められています。
ただし、他社間の両建てをする場合は注意が必要です。
AXIORYでは他社間での両建てが認められていても、他のFX会社では複数社での両建てが禁止されている場合が多いです。
AXIORYでは問題なく取引が進行したとしても、他のポジションを保有した他社で出金拒否などのペナルティを与えられる可能性があるので注意しましょう。
AXIORYで両建てをするメリット
AXIORYでは、他社に比べて両建ての制限が緩い点が大きなメリットと言えます。
幅広い手法に対応できるので、他社ではできない同一口座間などでの両建てをする際に適していると言えるでしょう。
また、制限が緩いだけではなく、他にもAXIORYで両建てをするメリットが多くあるので詳しく見ていきましょう。
スプレッドが狭く、運用コストを抑えられる
AXIORYは、海外FXの中でもスプレッドが狭い会社です。
通貨ペア | AXIORY | XM |
---|---|---|
USD/JPY | 1.4pips | 1.8pips |
EUR/JPY | 1.4pips | 2.3pips |
GBP/JPY | 1.8pips | 3.7pips |
AUD/JPY | 2.1pips | 3.5pips |
EUR/USD | 1.5pips | 1.8pips |
海外FXで日本人人気の高いXMと比較しても、圧倒的に狭いスプレッド水準であることが分かります。
両建てでは、買いと売り両方でのポジションを保有しますが、どちらのポジションでもスプレッドは発生します。
つまり、スプレッドが広いとその分大きな含み損を抱えながら取引をしなくてはいけません。
ただし、流動性の影響でスプレッドが大幅に拡大する場合もあるので注意しましょう。
レバレッジ制限が緩い
両建てでは買いと売り両方のポジションを保有するので、高い証拠金維持率を維持しておかなればいけません。
証拠金維持率が低いとロスカットされる危険性が高まってしまいます。
そこで注目したいのが、証拠金とレバレッジの制限です。
証拠金残高に対してのレバレッジ制限が厳しいと、大口取引の際に意図しないロスカットに合う可能性が高まります。
マックス口座 | ナノ口座・スタンダード口座・テラ口座 | 有効証拠金 |
1,000倍 | 400倍 | 0 〜 500,000 JPY |
400倍 | 400倍 | 500,001 〜 15,000,000 JPY |
300倍 | 300倍 | 15,000,001 〜 29,000,000 JPY |
200倍 | 200倍 | 29,000,001 〜 43,000,000 JPY |
100倍 | 100倍 | 43,000,001 〜 74,000,000 JPY |
50倍 | 50倍 | 74,000,001 JPY 〜 |
口座残高 | 最大レバレッジ |
---|---|
$0~$100,000まで | 400倍 |
$100,001~$200,000まで | 300倍 |
$200,001〜$300,000まで | 200倍 |
$30,0001以上 | 100倍 |
AXIORYは、もともとの最大レバレッジが400倍と比較的低めですが、残高に対してのレバレッジ制限は緩いです。
400倍以下のレバレッジがかかるのは、証拠金が約1000万円以上ある場合に限ります。なお、マックス口座の最大レバレッジは1000倍です。
大口取引で両建てを狙う際に証拠金維持率を保ちやすいので、両建てに適した環境と言えるでしょう。
スワップポイントの支払いに注意
AXIORYで両建てを行う際は、スワップポイントの支払いに注意しましょう。
以下は、2024年6月時点でのAXIORYが提示するスワップポイントです。
通貨ペア | 買いスワップ | 売りスワップ |
---|---|---|
USD/JPY | 8.762 | -27 |
EUR/JPY | 7.479 | -20.883 |
GBP/JPY | 10.877 | -33.45 |
AUD/JPY | 6.187 | -13.79 |
NZD/JPY | 8.484 | -15.96 |
買いスワップと売りスワップを比較すると、マイナス分の方が大きくなっていることがわかります。
2024年現在は金利差の拡大によりクロス円での買いスワップが大きい通貨が多いです。しかし、その分マイナススワップが上回っていることが分かります。
買いと売り両方のポジションを保有する両建て手法では、仮に買いポジションでのスワップが稼げたとしても、売りのスワップも引かれるので結果マイナスになってしまうのです。
充分な資金がないとポジションの維持ができない
AXIORYの両建てをする際は、充分な資金がないとポジションの維持ができません。
長期で保有すると、スプレッドの含み損に加えてスワップの差額も発生してしまいます。
スワップがマイナスではない通貨はほとんどないため、普通に両建てでの保有をしているとマイナスになってしまいます。
資金が少ない状態で両建てをしたとしても、以下のようなケースでロスカットをされる可能性もあります。
- 予期せぬ急な相場変動
- 流動性低下によるスプレッドが拡大したポイントでの両建てポジション保有
- 利上げ、利下げによるスワップの変動
- 口座残高が増えた場合に発生するレバレッジ制限
など
上記のリスクには充分注意した上で、両建ての取引をするようにしましょう。
AXIORYの両建て攻略手法
AXIORYの両建てにはリスクこそありますが、通貨や相場の特性を生かすことで、効率よく稼ぐことも可能です。
スワップの変動やレバレッジ制限は会社側の定めるルールであるため、ユーザー自身では対処のしようがありません。
そのため、AXIORYのルールの範囲内で取引方法に工夫を加えることが重要となります。
AXIORYの両建て攻略手法を見ていきましょう。
短期決済目的の両建て
AXIORYの両建てでは、マイナススワップの発生から長期での保有はおすすめできません。
そのため、最初から長期を狙うのではなく短期での両建てを狙っていくと良いです。
- レンジ相場で買い・売りのポジションを同時に保有
- トレンド相場が発生したタイミングで負けているポジションをすぐに決済
- トレンドがある程度伸びたら勝っているポジションの決済
レンジ相場の発生では、価格の平均値が下がった際にトレンドの前兆となりやすいです。
上図では上昇トレンドが発生しているので、トレンドの初動で売りポジションを決済します。
その後、ある程度の利益が発生した段階で買いポジションを決済することで、短期間での両建てが可能です。
AXIORYでのスワップは1日単位で発生するルールなので、マイナススワップが膨らむ前に決済しておくことで効率よく取引ができます。
相関性のある通貨で両建て
AXIORYでは豊富な銘柄を扱っており、相関性のある通貨ペアも多いです。
同一の通貨ではなく、同じような動きをする通貨で買い・売りの両方を保有すると効率の良い両建てができます。
- 豪ドル円、NZドル円
- ユーロ円、ポーランドズロチ円
- ユーロ円/スイス円
上記の通貨は同じような動きになりやすいですが、それぞれ定められている金利は異なるので、両建てをすることでマイナススワップを抑えられるケースもあります。
例えば、2024年6月時点でのNZD/JPY売りスワップは-15.96ですが、AUD/JPYの売りスワップは-13.79とNZD/JPYよりも低いです。
マイナススワップが低い通貨と買いスワップが高い通貨で両建てをすることで、仮に長期であったとしてもスワップの差額が期待できます。
いきなり両建てに挑戦するのはリスクも伴うので、まずはデモ口座で練習をしてから行うと良いです。
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