XMのゼロ口座をわかりやすく解説【低スプレッド特化型の口座タイプ】
XMTrading(エックスエム)のゼロ口座は、低スプレッド特化の口座タイプです。
ただし、XMの他の口座タイプと比べて上級者向けの仕様が多いゼロ口座は、初心者には不向きな場合が多いです。
本記事では、XMのゼロ口座について特徴や具体的なスプレッドなどの取引条件を分かりやすく解説します。
- スタンダード口座
- マイクロ口座
- ゼロ口座(今ココ!)
- 極(KIWAMI)口座
XMのゼロ口座の特徴
XMのゼロ口座は、低スプレッドの提供に特化した口座タイプです。
- スプレッドが狭い
- 取引手数料が発生する
- 最大500倍のレバレッジ
ここでは、具体的なXMのゼロ口座の特徴を見ていきましょう。
スプレッドが狭い
XMのゼロ口座で最大の特徴は「スプレッドの狭さ」です。
ゼロ口座では、他の口座タイプと同様に変動制スプレッドを採用しています。
口座タイプ | 最小スプレッド |
---|---|
ゼロ口座 | 0pips |
スタンダード口座 | 1.0pips |
マイクロ口座 | 1.0pips |
KIWAMI極口座 | 0.6pips |
ただし、XMのゼロ口座は最小スプレッドが0pipsとっており、他の口座タイプより低スプレッドで取引が可能です。
したがって、XMでスプレッドの狭さを重視するなら、口座タイプはゼロ口座を選ぶと良いでしょう。
したがって、XMでスプレッドの狭さを重視するなら、口座タイプはゼロ口座を選ぶと良いでしょう。
取引手数料が発生する
XMのゼロ口座は、優先的に低スプレッドが提供される代わりに取引手数料が発生します。
1ロット当たり片道5ドル相当
ゼロ口座の取引手数料は、ポジションのエントリー時点と決済時点で片道5ドル相当がそれぞれ発生します。
XMの口座タイプで、取引手数料が発生するのはゼロ口座のみです。
他の口座タイプからゼロ口座へ乗り換えた方は、取引手数料の有無に違いがあることに注意しましょう。
最大500倍のレバレッジ
他の口座タイプが最大1,000倍レバレッジに対して、ゼロ口座は最大500倍レバレッジです。
ゼロ口座では、他の口座タイプで最大1,000倍レバレッジが適用される銘柄には、最大500倍のレバレッジが適用されます。
最大1,000倍のレバレッジで、ある程度の低スプレッドを両立した取引条件が良い場合は、KIWAMI極口座を選択しましょう。
XMのゼロ口座の取引条件
XMのゼロ口座に適用される取引条件を一覧表にまとめました。
発注方式 | NDD方式(OTC) |
証拠金通貨 | JPY/USD/EUR |
最大レバレッジ | 500倍 |
取引手数料 | 5ドル相当額 |
1ロット当たりの単位 | 1,000通貨 |
最大ロット/最大保有可能ロット | 50ロット/10,000ロット |
最小ロット | 0.01ロット |
初回最低入金額 | 5ドル相当額 |
取り扱い銘柄 | 【通貨ペア】56種類 【貴金属CFD】4種類 【株価指数CFD】24種類 【商品CFD】8種類 【エネルギーCFD】5種類 |
【商品合計】97種類 | |
マージンコール | 証拠金維持率が50%を下回った状態 |
ロスカット水準 | 証拠金維持率が20%を下回った状態 |
取引プラットフォーム | MetaTrader4(MT4) / MetaTrader5(MT5) |
XMのゼロ口座のメリット・デメリット
ここでは、XMのゼロ口座を利用する具体的なメリット・デメリットを解説します。
ゼロ口座は、XMの提供する口座タイプの中でも上級者向けの仕様です。
メリット・デメリットを把握して、ゼロ口座を利用すべきか検討しましょう。
低スプレッドで取引できる
XMのゼロ口座は、他の口座タイプより低スプレッドで取引できることが最大のメリットです。
先にご紹介した通り、最小スプレッドが0pipsのゼロ口座は、スタンダード口座やマイクロ口座と比べて、狭いスプレッドで取引できます。
通貨ペア | ゼロ口座 平均スプレッド | スタンダード口座 平均スプレッド |
---|---|---|
EURUSD | 1.8pips | 0.7pips |
GBPUSD | 2.8pips | 1.6pips |
AUDUSD | 2.2pips | 0.9pips |
USDJPY | 2.0pips | 1.5pips |
USDCHF | 2.5pips | 1.3pips |
上記のスプレッド一覧表は、同日の平均スプレッドをスタンダード口座とゼロ口座で比較したものです。
ゼロ口座の平均スプレッドは、スタンダード口座と比べて約1pips程度も狭くなっています。
取引手数料は変動しない
ゼロ口座で発生する取引手数料も実はメリットの1つになります。
なぜなら、取引手数料はスプレッドと違い、相場によって変動しないからです
相場が変動しても、XMのゼロ口座の0.5pips相当の手数料は変動しません。
一方でスプレッドは相場が大きく変動すれば広がります。
取引コストを一定金額に保ちたい自動売買(EA)ユーザーなどにとっては、一定金額に固定される取引手数料の方が使い勝手が良いでしょう。
最大500倍のレバレッジに制限される
ゼロ口座は、XMの口座タイプで唯一最大500倍のレバレッジが上限となります。
一方で、ゼロ口座以外の口座タイプでは、最大1,000倍ものレバレッジが利用可能です。
最大レバレッジが制限されることで、取引の必要証拠金が高くなるデメリットが発生します。
通貨ペア | 0.01ロット 必要証拠金 | 0.1ロット 必要証拠金 | 1ロット 必要証拠金 |
---|---|---|---|
EURUSD ユーロ/米ドル 換算レート:0.97472 | 【スタンダード口座】145円 【ゼロ口座】290円 | 【スタンダード口座】1,450円 【ゼロ口座】2,900円 | 【スタンダード口座】14,500円 【ゼロ口座】29,000円 |
GBPUSD ポンド/米ドル 換算レート:1.12492 | 【スタンダード口座】167円 【ゼロ口座】334円 | 【スタンダード口座】1,670円 【ゼロ口座】3,340円 | 【スタンダード口座】16,700円 【ゼロ口座】33,400円円 |
AUDUSD 豪ドル/米ドル 換算レート:0.6284 | 【スタンダード口座】93円 【ゼロ口座】186円 | 【スタンダード口座】930円 【ゼロ口座】1,860円 | 【スタンダード口座】9,300円 【ゼロ口座】18,600円 |
USDJPY 米ドル/日本円 換算レート:148.254 | 【スタンダード口座】148円 【ゼロ口座】296円 | 【スタンダード口座】1,480円 【ゼロ口座】2,960円 | 【スタンダード口座】14,800円 【ゼロ口座】29,600円 |
USDCHF 米ドル/スイスフラン換算レート:1.01338 | 【スタンダード口座】93円 【ゼロ口座】186円 | 【スタンダード口座】930円 【ゼロ口座】1,860円 | 【スタンダード口座】9,300円 【ゼロ口座】18,600円 |
上記の一覧表は、スタンダード口座で最大1,000倍レバレッジを利用した場合と、ゼロ口座で最大500倍レバレッジを利用した場合の必要証拠金を比較したものです。
スタンダード口座は、100円未満の必要証拠金でポジションを持てる通貨ペアも多くあります。
一方で、ゼロ口座は最小ロットでも100円以上の必要証拠金、1ロット当たり3万円を超える通貨ペアも多いです。
取引手数料が相場より高い
XMのゼロ口座で発生する取引手数料は、同じく取引手数料が発生する他社口座と比べて若干高めの金額です。
取引手数料を支払い、低スプレッドな口座を利用してきたユーザーにとっては、他社よりXMのゼロ口座が割高に感じるかもしれません。
FX業者 | 1ロット当たり片道取引手数料 |
---|---|
XMTrading | 5ドル相当 |
TitanFX | 3.5ドル相当 |
BigBoss | 4.5ドル相当 |
HotForex | 3ドル相当 |
TradeView | 2.5ドル相当 |
実際に他社の取引手数料と比較すると、XMのゼロ口座が5ドル相当に設定する取引手数料は相場より高い金額になります。
XMで取引手数料を節約しつつ、スプレッドの狭さを求める場合はKIWAMI極口座を選びましょう。
実質コストはKIWAMI極口座とほとんど同じ
取引手数料をスプレッドに加えて、実質コストで考えると実はコスト面でXMのゼロ口座とKIWAMI極口座に大きな差はありません。
なぜなら、取引手数料を踏まえたスプレッドでは、KIWAMI極口座とゼロ口座のスプレッドは、ほとんど同じになるからです。
【ゼロ口座】最小スプレッド0pips(実質スプレッド0.5pips)
【KIWAMI極口座】最小スプレッド0.6pips
例えば、最小スプレッドで考えるとゼロ口座は、最小0pipsのスプレッドですが取引手数料を踏まえると0.5pipsとなります。
一方で、KIWAMI極口座は最小0.6pipsになるため、ゼロ口座との実質コストの差は0.1pips程度です。
XMのゼロ口座のスプレッド一覧表【実質コスト】
XMのゼロ口座で各通貨ペアの平均スプレッド(一日当たり)と取引手数料を含めた実質スプレッドを一覧表にまとめました。
XMのゼロ口座が気になっているけど、具体的なスプレッドを確認してから決めたい方の参考にどうぞ。
- ゼロ口座の平均スプレッドと実質スプレッドを見る
-
通貨ペア 実測の平均スプレッド(pips) 取引手数料+平均スプレッド(pips) AUD/CAD 3.5 4 AUD/CHF 3.7 4.2 AUD/JPY 4.4 4.9 AUD/NZD 5.2 5.7 AUD/USD 2 2.5 CAD/CHF 4 4.5 CAD/JPY 4.1 4.6 CHF/JPY 4.2 4.7 CHF/SGD 30.9 31.4 EUR/AUD 3.9 4.4 EUR/CAD 3.7 4.2 EUR/CHF 3.7 4.2 EUR/DKK 39.4 39.9 EUR/GBP 2.4 2.9 EUR/HKD 48.5 49 EUR/HUF 90.9 91.4 EUR/JPY 3 3.5 EUR/NOK 164.5 165 EUR/NZD 5.4 5.9 EUR/PLN 92.2 92.7 EUR/RUB 367.8 368.3 EUR/SEK 136.4 136.9 EUR/SGD 2.4 2.9 EUR/TRY 533.2 533.7 EUR/USD 1.9 2.4 EUR/ZAR 289.3 289.8 GBP/AUD 5.2 5.7 GBP/CAD 6.1 6.6 GBP/CHF 5.3 5.8 GBP/DKK 124.4 124.9 GBP/JPY 4.8 5.3 GBP/NOK 311.3 311.8 GBP/NZD 9.1 9.6 GBP/SEK 181.1 181.6 GBP/SGD 30 30.5 GBP/USD 2.6 3.1 NZD/CAD 5 5.5 NZD/CHF 4.5 5 NZD/JPY 4.2 4.7 NZD/SGD 29.3 29.8 NZD/USD 3.2 3.7 SGD/JPY 20.3 20.8 USD/CAD 2.6 3.1 USD/CHF 2.6 3.1 USD/CNH 41.7 42.2 USD/DKK 41.4 41.9 USD/HKD 27.4 27.9 USD/HUF 67 67.5 USD/JPY 2 2.5 USD/MXN 236.5 237 USD/NOK 155.5 156 USD/PLN 76.1 76.6 USD/RUB 330.6 331.1 USD/SEK 120.6 121.1 USD/SGD 20.2 20.7 USD/TRY 207.8 208.3 USD/ZAR 205.4 205.9
XMのゼロ口座がおすすめのトレーダー
- 細かい値幅を狙うスキャルピングトレーダー
- 自動売買(EA)を中心に運用したい
- 他の口座タイプでレバレッジ制限になる
XMのゼロ口座は、万人向けの口座タイプではありません。
特にFX初心者の場合は、XMの口座タイプはゼロ口座より、スタンダード口座を利用した方が有利に取引できる場合が多いです。
ここでは、具体的にどういったトレーダーにゼロ口座がおすすめなのか3つの例をご紹介します。
細かい値幅を狙うスキャルピングトレーダー
XMのゼロ口座は、細かい値幅を狙って高頻度にスキャルピングを行う方におすすめします。
なぜなら、細かい値幅を狙った取引では、スプレッドが狭いほど取引が有利になるからです。
例え数pipsの差でも、根本的に狙っている値幅が狭ければ、トレードの勝敗を決めることにもなるでしょう。
自動売買(EA)を中心に運用したい
自動売買(EA)の運用が中心のトレードスタイルなら、XMの口座タイプでゼロ口座は使いやすいでしょう。
まず、スプレッドの狭さが取引頻度の高い自動売買にとって有利な取引条件になります。
また、自分の判断で行う裁量取引と比べて、自動売買は取引手数料のようにコストがある程度は一定に保てる方が都合が良いです。
一定のコストで留められるほど、自動売買のプログラムが想定している通りの成果が出しやすくなります。
他の口座タイプでレバレッジ制限になる
XMのゼロ口座は、他の口座タイプで口座残高によるレバレッジ制限の対象になる方にもおすすめです。
XMでは、口座残高が多いほどレバレッジ上限が引き下げられます。
最大レバレッジ | 口座残高 |
---|---|
最大1,000倍(ゼロ口座は500倍) | 20,000ドル |
最大200倍 | 20,000ドル超~100,000ドル相当額 |
最大100倍 | 100,000ドル超 |
口座残高によるレバレッジ制限は、上記の基準で行われます。
例えば、スタンダード口座で最大200倍のレバレッジに制限されるトレード資金なら、より低スプレッドで有利に取引できるゼロ口座を選ぶ方が良いでしょう。
XMのゼロ口座の開設方法と手順
XMのゼロ口座口座は、新規口座・追加口座のどちらかで開設します。
新規口座で開設する場合は、ゼロ口座も3,000円相当の口座開設ボーナスが受け取れます。
ここでは、XMのゼロ口座を新規・追加口座で開設する方法をまとめました。
XMのゼロ口座を新規口座で開設する
- XMの口座開設ページを開く
- 口座タイプは「ゼロ口座」を選択
- 口座開設を申請して完了
XMのゼロ口座は、上記の流れで新規の口座開設を行います。
口座開設手続きを行った後「口座の有効化」を完了すると3,000円相当の入金ボーナスが獲得可能です。
XMで新規口座開設手順・口座の有効化は以下の記事で詳しく解説しています。
XMのゼロ口座を追加口座で開設する
- XMマイページにログインする
- 「追加口座開設」を開く
- 「ゼロ口座」を選択して開設する
XMのゼロ口座は、上記の流れで追加口座の開設を行います。
追加口座の場合は、新規口座開設ボーナスを再度受け取ることはできません。
また、追加で開設した口座へ既に入金済みの他の口座から資金移動でトレード資金を用意することもできます。
XMのゼロに関する注意点
ここでは、XMのゼロ口座に関する注意点を4つご紹介します。
ゼロ口座は、XMの提供する口座タイプで唯一、取引手数料が発生するなど取引条件に違いが多いです。
特にスタンダード口座を利用していた方が、ゼロ口座に移行する際には最低限の注意点は把握しておきましょう。
入金ボーナス・ロイヤルティプログラムの対象外
ゼロ口座は、XMが実施する入金ボーナスとロイヤルティプログラムの対象外となる口座タイプです。
【2段階入金ボーナス】入金額に応じて最大500,000円相当
【ロイヤルティプログラム】取引毎に獲得無制限のボーナス
したがって、初心者の方が初めからXMの口座タイプでゼロ口座を使うことはオススメしません。
スタンダード口座・マイクロ口座なら、入金ボーナスとロイヤルティプログラムで追加のトレード資金が得られます。
口座開設ボーナスは受け取れる
XMのゼロ口座は、入金ボーナスとロイヤルティプログラムの対象外です。
ただし、口座開設ボーナスに関しては、ゼロ口座でも3,000円相当のクレジットが受け取れます。
ゼロ口座で、XMの口座開設ボーナスを受け取る場合は、初回の口座開設時にゼロ口座を選択して「口座ボーナスの受け取りを希望する」を選択しましょう。
ゼロ口座では、口座開設ボーナスを受け取れるものの、他のボーナスと一緒に使うことができません。
表示名(シンボル名)が異なる
ゼロ口座は、通貨ペアの表示名(シンボル名)が他の口座タイプと異なります。
ゼロ口座:USDJPY.
マイクロ口座:USDJPYmicro
スタンダード口座:USDJPY
上記の様に、通貨ペア名の末尾にXMのゼロ口座は「.(ピリオド)」が表記されます。
MT4・MT5で取引する際には、同じように末尾にピリオドが記載されている通貨ペアを選んで取引しましょう。
ゼロ口座はゴールドも低スプレッド
XMのゼロ口座では、通貨ペアの他に一部の貴金属CFDも低スプレッドで取引できます。
貴金属CFDのうち、低スプレッドで取引できるのは「GOLD.(金)」と「SILVER.(銀)」の2銘柄です。
ゴールドとシルバーの両方で、XMのゼロ口座は通貨ペアと同様に最大500倍レバレッジが適用されます。